本格的なフランス料理を提供するキッチンカー「French Table Liergues(フレンチテーブル・リエルグ)」(TEL 080-3547-5628)が6月、営業を始める。
フランス料理をキッチンカーでデリバリー 飯田の元フレンチ店主が腕振るう
リエルグのオーナーシェフ多田幸則さんは、同名のフランス料理店を2010(平成22)年より飯田市鼎名古熊で経営していたが、2015(平成27)年、脳出血により左半身まひとなり、やむなく閉店した。多田さんは「気持ちが落ち込んだ時期もあったが、また料理を作り、お客さまに喜んでほしいという一心だった」と振り返る。
4月24日には、「コミュニティカフェ オリーヴ」(飯田市毛賀)でオープニングレセプションパーティーが行われた。オリーヴ店主の中山久美子さんは以前、介護職に従事しており、多田さんとはリハビリを通じて知り合った。その縁もあって同店での開催となり、中山さんは「私も、この日を大変うれしく思う」と話す。
キッチンカーは昨年9月~11月、クラウドファンディングで支援を募り、3月に完成。この度、営業を始めるに至った。パーティーには、その支援者26人が参加し、フランス料理の折り詰め弁当が振る舞われた。
多田さんは「このすてきなキッチンカーは、たくさんの方の支援で完成することができた。皆さんにおいしい料理と幸せな時間を届けたい」とあいさつ挨拶をした。
今後は、家庭や会社へのデリバリーを中心に営業する予定。