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飯田のフリースクール「太陽学園」で初の卒業式 得意分野への巣立ち

荒木学理事長から式辞

荒木学理事長から式辞

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 フリースクール「太陽学園(飯田市松尾)」で3月17日、初めての卒業式が行われた。

飯田市のフリースクール「太陽学園」

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 2021年6月に開校した同学園の第1回卒業式が執り行われ、学園に通う小学部の児童2人と中学部の生徒2人が学び舎を後にした。下伊那教育会長を務め、同学園特別顧問の板倉恒夫さんは「人間の心のありよう」についての話を、卒業生と在校生に向けて送ったほか、祝電披露、卒業の歌、在校生からの記念品の贈呈、卒業生の答辞と式は粛々と進んだ。

 緊張した面持ちで卒業証書を受け取った卒業生に向け、同学園理事長の荒木政吾さんから式辞が送られた。「どのような学園になるかという不安もあったが、皆さんとの出会いは素晴らしいものだった。得意なことに集中する、後輩から慕われるなど、それぞれの良さを大切にしてほしい。節目の日を迎えられ感慨深いが、いつでも学園に立ち寄ってほしい」と、一人一人との思い出を交えながらエールを送った。

 「自分なりの生き方の形を見つけよう」「オールサポート・オール支援」をモットーに運営する同学園には15人ほどの児童・生徒が在籍する。「家から出ることを手助けし、電車に乗るなど外で楽しみながら、生活リズムの見直しからスタートした。スポーツを楽しみ、農業に取り組み、個々の興味を大切にしながら、勉強にも向き合った。好きな事を見つけることで自信を持ち、表情に成長が見られる」と荒木さんは感涙しながら話す。

 卒業生は春から、地元の中学・高校へと進学する。

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