飯田市と下伊那郡の13町村で構成する南信州広域連合は2月28日、自動車のナンバープレートに独自の地域名を表示する「ご当地ナンバー」の導入に向けた2度目の住民意向調査を実施し、表示する地域名を「南信州」とする案に68.8%が賛成だったと公表した。
住民意向調査は昨年8月に続いて2回目。14市町村の16~75歳から無作為に抽出した2万706人を対象に実施し、8689人が回答した。回答率は42.0%で、前回調査を7.29ポイント上回った。反対は30.3%、未記入は0.9%。年代別の賛成割合は、70代が83.3%で最も高く、最も低いのは10代で56.3%だった。
市町村別で最も賛成割合が高かったのは81.0%の天龍村で、平谷村の76.7%、売木村の76.5%と続き、最も低いのは松川町で62.6%だった。
前回調査で、表示する地名は「南信州」が65.1%で最も多く、「飯田」の26.6%を上回っていた。
賛成の人に聞いたナンバープレートに取り入れたい図柄では、リンゴや市田柿といった果実や、獅子舞や歌舞伎といった民俗芸能のほか、山や星などの案が挙げられた。
今後は各市町村が議会などで議論し、合意できれば同連合が県を通じて国へ導入を申請する。導入が決まった場合の交付開始時期は2025年ごろになる見通しだという。