豊丘村産リンゴを使った発泡酒「トヨオカフルーツエール 林檎(りんご)の魅惑」が完成し、3月20日に販売解禁となった。
寒暖差が大きい同村で生産されるリンゴは糖度が高く、市場で高い評価を受ける。糖度の特に高い品種「サンふじ」だけを使い、発泡酒(フルーツエール)を開発した。村内産の「サンふじ」を搾った果汁、麦芽、ホップを原材料に昨年仕込んだ。果汁75%以上を使い、「ホップの深いコクと、リンゴの香りを感じる、甘くないフレーバービール」が実現したという。
新酒の開発には、村内の農家、飲食店などの事業者、地域団体などで構成する「豊丘村フルーツエール開発実行委員会」が取り組む。村内産の果物を広くアピールしたいと、果物を使った発泡酒、焼き菓子、カレーなどの料理も販売している。一昨年は、豊丘村産の桃を原材料に「『トヨオカフルーツエール 桃の誘惑』を開発した。
同委員会取り組み第2弾となる「林檎の誘惑」。新酒解禁日は、当日限定のたる樽生(1杯500円)と瓶(1本550円)を販売した。肌寒い気候にもかかわらず、注文客からは「豪華な味」「抜群の味」などの声が聞かれた。
2500本が完成し、今後は同村「道の駅南信州とよおかマルシェ」で扱うほか、村内の飲食店で提供していく予定。