飯田下伊那農業高校(飯田市鼎名古熊)のアグリサービス科3年生18人と飯田市内の飲食店が共同開発した「地域おこし弁当」の販売会が1月14日・15日の2日間、イオン飯田アップルロード店(鼎一色)で開催された。
飯田で「地域おこし弁当」販売 農業高生徒と飲食店が共同で開発
この取り組みは「南信州うまいもん協議会」に加盟する6店舗が協力し、1つの店と1グループ3人の生徒で開発した。昨年9月に顔合わせを行い、使いたい食材、調理法の提案、企画書作りなどに取り組み、3カ月かけてメニューの試作やパッケージ選び、盛り付けなどを仕上げた。食材には鹿肉やイノシシ肉といったジビエや、同校で飼育栽培された信州黄金シャモ、シルクスイートなどの他、可能な限り地元の食材を選んだ。
今回販売したのは「あずまし屋」(銀座5)と開発した「南新旬(みなみしんしゅん)セレクト弁当」、「かなえ茶屋」(鼎一色)との「叶(かな)え弁当」、「からあげビリー」(鼎一色)との「オシャヘルビリー」、「Trattoria Gastronomia MOND.(モンド)」(大通り2)との「SHI-MONDO(シモンド)」、テンリュウ堂(川路)との「Hoっとひと息!やすらぎ弁当」、「やわらの」(長姫町)との「令和食」の6種類。
当日、販売や接客も行った生徒の西沢優希さんは「限られた時間の中で物事を決めていくのが大変だった。たくさんの人が来てくれて、忙しいけどうれしい」と笑顔を見せ、あずまし屋の金森優貴さんは「生徒の思いをどう形にするか何度も話し合った。その『形』となった弁当を無事に販売することができて感慨深い」と振り返る。