育良保育園(飯田市北方)の年長園児22人が1月13日、2年間取り組んできた「運動あそび」の成果をアイキッズスクエアいくら(北方)で披露した。
当日は、年長園児が一人ずつ、「運動あそび」で取り組んできたプログラムの中から、縄跳び、大縄跳び、側転、跳び箱、逆上がりから「自分で発表したい」種目を選択。園児らは自己紹介後、「これから逆上がりをします。よろしくお願いします」などと内容を伝え、真剣な表情で披露。発表が終わると、見守っていた保護者らから温かい拍手が送られた。
同園では、全国的にテレビゲームや動画配信サイトに夢中になる子どもが増え、このままだと体を動かす機会が減ってしまうのではないかと思い、松本短期大学の柳沢秋孝教授が考案した「脳と心を育てる運動プログラム」を導入。4年前より、柳沢教授から「運動あそび」の指導を受けたパーソナルトレーナー、長崎将利さん(塩尻市)に講師を依頼。年6回、年中や年長園児らに、運動の基本となる「動物の動き」を交え、遊び感覚で楽しめるように指導してもらっている。
「運動あそび」の成果発表会は今年で2年目。プログラムを通してできるようになったことを保護者らにも見てもらおうと企画した。稲垣悦子園長は「親御さんの前で発表するのに緊張も見られたが、堂々と発表できていて感動した。できることによって自信が持て、日常生活でも活発になっている」と話す。
長崎さんは「発表の際、目標に対して途中で失敗してしまう園児いたが、諦めずに何度かチャレンジしてクリアする姿に感動した」と振り返り、「小学校へ入学してからも、楽しく運動することを続けていってほしい」と期待を込める。