飯田国道事務所の若手職員が本格的な冬シーズンに合わせて「寒さを可視化」し、国道19号の凍結注意を発信している。
同事務所木曽維持出張所の同職員は長野県外から異動し、県内の冬の寒さに驚き「県内の南部で比較的暖かいと思われている南信地域の冬道の危険性を広めたい」と考え、「寒さを可視化」することを思いついたという。「凍らせてみましたシリーズ」と名付け飯田国道事務所のツイッターで発信する。
「透明人間」と呼ぶシリーズを一昨年の冬に始め、今シーズンは「透明人間の全身」で寒さを表現する。氷点下7度の中で濡らした衣類を振り回し、少し凍り始めたところで「透明人間が衣服を着ている」かのように形を整え完成させた。「ツイッターを見た方からの反応がとても多くあり、広く発信できていると感じる」と話す。
愛知県名古屋市から岐阜県を通り、長野県長野市へ続く国道19号の木曽地方を管理する同出張所では、冬の時期にはほぼ毎日19号の除雪をするなど、歩行者やドライバーの安全管理に務める。11月下旬から氷点下の気温を記録し、1月には氷点下10度、2月には氷点下15度と寒さは本格化し、3月頃までは道路の凍結注意を続ける。
「氷点下で道路が凍結し滑りやすい。気温が日中緩み道路沿いなどの氷が溶け出し、再び凍ることがあり危険。安全のために日々道路を管理しているが、気候の突然の変化で道路状況が大きく変わることがある。冬用タイヤの着用とタイヤチェーンとスコップを準備し、万全な冬の準備をお願いします」と呼びかける。