「工房菜(なな)や」主催の「お正月展」が16日、アートハウス(飯田市上郷、TEL 0265-24-5811)で始まった。
正月に飾る鏡餅を全て木で製作した「お鏡様」は、下の段が直径20センチの大(1万5,000円)、直径12センチの中(1万円)、直径9センチの小(5,000円)と3種類を展示・販売する。年の瀬恒例の開催で、今年で17回を数える。
工房菜や(阿智村智里)は、里山の木を使い、木の天然の色をそのまま生かし、家具やキッチン用品などを製作し、オーダーメードにも対応する。「お鏡様」を考案し製作する水上雅彦さんは「当初からデザインを変えず、全て木で作っている。干し柿を串に通したように作る『串柿』を飾るのが、うちのオリジナル。例えば餅の部分を作るには、セン、シナ、イチョウ、トチノキと、白色が最も美しい木材を選ぶ。他も全て自然の色」と紹介する。
当初は「お鏡様」と来年の干支(えと)を並べていたが「今年生まれた子どもや孫にプレゼントしたい」という来場者からの声があり、今年の干支も置くようになった。今回はトラとウサギの形の、子どもが手で押して遊べる木のおもちゃを並べた。
今回の展示では、水上さんが製作した家具も初めて展示するほか、水上ひろみさんが製作したスプーンやターナーなどのカトラリーも展示する。「この展示を迎えると、いよいよ今年もの締めくくりと感じるが忙しさは続きそう。暮れでお忙しいかと思うが、立ち寄っていただければ」と水上さんは呼びかける。
開場は10時~20時。今月20日まで。