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ゼロカーボンシティーを目指し 飯田で「南信州環境メッセ」2000人来場

南信州環境メッセ2022屋内会場の様子

南信州環境メッセ2022屋内会場の様子

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 南信州地域のさまざまな企業・団体・学生の環境に対する取り組みなどを展示・発表するイベント「南信州環境メッセ2022」が11月5日6日、エスバード(飯田市座光寺)を会場に行われた。

ゼロ―カーボンミーティングin南信州 桃井貴子さんの基調講演の様子

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 オープニングセレモニーの後、ゼロカーボンミーティングin南信州と題して基調講演やパネルディスカッション、SDGsカフェなどを実施。基調講演では「気候危機・エネルギー危機をめぐる最新動向 地域主体でいかに乗り越えるか」と題し、気候ネットワーク東京事務所長の桃井貴子さんが講演。異常気象による世界的な豪雨などの水害、高温化による山火事などの現状を報告したほか、2050年のカーボンニュートラルに向けて発電部門の脱炭素化、再生可能エネルギーへの転換の推進などを訴えた。

 パネルディスカッションでは、「リニア開通を見据えたさまざまな主体の協働によるエネルギーの地産地消やエネルギーの自立地域づくり」と題し、桃井さんらが高森町・鵞流峡(がりゅうきょう)・飯田OIDE長姫高校の事例などを発表した。

 「SDGsカフェ」では「SDGsに絡めて若者と考える遠山郷」と題した講演、飯田西中学校、緑ヶ丘中学校、飯田女子高校、下伊那農業高校など学校の事例や根羽村森林組合など企業の取り組みを紹介した。

 企業団体などの展示ブースは63の団体が参加し、それぞれ特色のある取り組みをアピールした。飯田エフエム放送は企業団体の環境活動の取り組みにフォーカスした公開生放送を行った。

 2日間を通じて2000人の来場があり、次世代自動車の展示試乗体験ブースは多くの人でにぎわった。特に電動歩行器「C+Walk(シーウォーク)」は子どもたちに人気だった。飯田市駄科から参加した親子は「夏に浜松のウミガメの産卵地へ交流に行くなど、普段から環境には興味を持っている。子どもにもSDGsや環境問題に興味を持ってほしいと思いイベントに来た。遊びながらでも興味をもってくれればいい」と話す。

 実行委員長の中島武津雄さんは「昨年より人出が多くて良かった。親子連れの姿が多く見られ、いろいろな企画がフィットした。今後はさらに企業の参加を呼びかけていきたい」とイベントの今後を見据える。

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