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飯田創造館で「アートをめぐる三人展」 飯田高24回生が卒業50周年記念で

長野県飯田創造館の作品展会場で

長野県飯田創造館の作品展会場で

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 飯田高校(飯田市上郷黒田)24回生による企画展「アートをめぐる三人展ふたたび」が11月3日、長野県飯田創造館(小伝馬町、TEL 0265-52-0333)で始まった。

アートをめぐる三人展ふたたび

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 同校美術班で活動を共にした陶芸家の樽沢泰文さん、日本画家の手塚俊尚さん、現代美術作家の林正彦さんの作品120点ほどを並べる同展。1972(昭和47)年に同校を卒業し、異なる分野で芸術活動を重ねた作家3人が、飯田高校卒業50周年を記念して開く。

 高校時代には美術室でデッサンや作品制作を重ね、芸術の道を目指し語り合った3人。樽沢さんは東京芸術大学へ、林さんはイタリアの美術学校へ、手塚さんは信州大学へと進み、別々の環境で美術に携わってきた。手塚さんは「異なるフィールドで芸術へ向き合ってきた。高校卒業50年を迎え、当時の同級生らから『3人での作品展開催』を後押ししてもらいありがたい。懐かしむ良い機会を頂いた」と当時を振り返りながら話す。

 茨城県内に陶房を開設し、個展を重ね著書もある樽沢さんは「芸術を日常の中へ取り込める作品を」と、置く場所や使い方に合わせて生活になじむさまざまな表情の作品を生み出す。飯田市中村で出合った「赤土」と向き合う林さんは、赤土と麻布や銀などの異なる素材を合わせることで、平面作品から広さや深さを表現する。美術教諭であり、美術館での教室でも自由な発想を子どたちに広める手塚さんは、同市の住宅街や坂道のある風景を色鮮やかに描く。手塚さんは「50年の間に互いが忙しく会えない時期の方が長かったが、別の場所でも美術を変わらずに続けているというのが気持ちのどこかにあった。『めぐる三人展』の言葉にその意味を込めた。どうぞ、ご覧いただければ」と来館を呼びかける。

 開催時間 9時~18時(最終日は15時まで)。今月8日まで。

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