今年で創立150周年を迎えた追手町小学校(飯田市追手町)で10月22日・23日の2日間、記念事業が開催された。
メインイベントとして2012(平成24)年に同校卒業生のサクソフォン奏者・西浦颯さんと飯田市出身のピアニスト・鈴木夕里さんを迎えてミニコンサートが行われ、同校の校歌やルパン三世のテーマなど5曲を披露。サックスとピアノの音色が講堂に広がり、観客を魅了した。続けて同校有志で結成された合唱団が「風は今」「ぼくらのエコー」など4曲を歌い、ハーモニーを講堂内に響かせた。この他、同校3年生児童による人形劇「王さまと10人のきょうだい」の上演もあり、メインイベントを盛り上げた。
両日、校舎内も一般公開し、1階~3階の教室には児童の絵画や作文、工作、植物の観察記、習字などの作品、理科室には学校行事の写真、調理室には大正~平成の校舎やクラスの集合写真などを展示し、小学校に通っていた当時のことを思い出しながら、懐かしく写真を見つめる人の姿が目立った。
同校は1872(明治5)年、飯田追手町の旧飯田藩文武所を改造し、筑摩県管内第三十番小学校として開校。1947(昭和22)年に現校名となり、2005(平成17)年には校舎と講堂が国の登録有形文化財に指定されている。