飯田下伊那地域伝統の屋台獅子が集まるイベント「第15回南信州獅子舞フェスティバル」が飯田市の中心市街地などを会場に行われた。獅子舞や太鼓など昨年より6団体多い20団体が参加した。
獅子の胴体にお囃子(はやし)隊が入り大きな幌をかける「屋台獅子」は、大型バスほどの大きさがある飯田下伊那地域独特の獅子舞。各地区がそれぞれに獅子舞保存会を結成して地元神社の祭典などで舞を奉納するなど地域に親しまれている。そうした各地の獅子舞が一堂に会する機会をつくろうと企画されたのが同フェスで、今回で15回目。
2020年はコロナ禍で中止となり、昨年は14団体で行った。今年はコロナ禍前の2019年の26団体には及ばないものの20団体が参加し、獅子頭を大きくうねらせ、大きな口を開く勇壮な演舞を披露した。
沿道には獅子舞の迫力に泣きだす子どもや、大きな拍手を送る高齢の夫婦など多くの人が集まった。佐藤健飯田市長は「晴天に恵まれて良かった。皆さん楽しみにしていたと思う」と笑顔で話した。