秋の行楽シーズンが本格化し、JR飯田線平岡駅(天龍村)で10月15日、急行「飯田線秘境駅号」のおもてなしイベントが行われた。
秘境駅号はJR東海が運行する飯田線の秘境駅を巡る臨時列車。イベントは秘境駅号の客に南信州の魅力をさらに知ってもらい、同地域を再び訪れてもらおうと、管内の市町村・観光関係者と協働し地元特産品の販売や観光PRなどを行った。
豊橋方面から来た秘境駅号がホームに入線すると、天龍村のご当地キャラ「おきよめっち」や長野県のご当地キャラ「アルクマ」らが「いいとこなんだに、南信州へおでかけて」の横断幕を掲げ、手を振って迎え入れた。平岡駅横の桜並木駐車場広場には天龍村などから7店舗が出店し、ユズの加工品や中井侍茶、五平餅、アマゴの塩焼き、今川焼き、ジビエの缶詰、シャインマスカットなどを販売。秘境駅号の停車時間を利用して約160人の乗客が特産品などを購入し、にぎわいを見せた。
奈良県から訪れた夫婦は「念願の秘境駅号に乗れてうれしい、今日は昼神温泉に泊まる」と話し、愛知県から来た親子連れは「秘境駅というよりも地元の方々のおもてなしに感激している。純粋に電車の旅を楽しめた」と、それぞれが南信州の旅を楽しんでいた。
同イベントは10月22日・23日、11月5日にも行う。