木工作品を手がける「工房菜や(ななや)」(阿智村智里)の展示会「お正月展」が12月19日、アートハウス(飯田市上郷)で始まった。
「お鏡様」やスツール、花器、カトラリーなど約100点を展示販売
同工房の水上雅彦さん・ひろみさん夫婦の作品を並べる。作品は里山の木々を使い、塗装などを施さずに天然の色を生かして仕上げているのが特徴。「お鏡様」や来年の干支(えと)である「午(うま)」をモチーフにしたおもちゃ、スツール、花器、カトラリーなど約100点を展示・販売する。
今回は初の試みとして、天然木で仕上げたまな板約20点を展示する。素材は約30年前、水上さんが当時の飯田営林所による遠山森林鉄道の停車場「梨元のていしゃば」での入札で手に入れたサワラ材。工房内の整理中に見つけたもので、大きいもので縦60センチ・幅25センチ、小さいもので縦30センチ・幅15センチ、いずれも厚さは2センチ以上ある。
水上さんは「天然木は1年の成長が少なく、木目が詰まっている。香りも良く、見た目もきれい」と話す。
今年を振り返り、「初めての試みとして11月に南信州クラフトワークスを開き、さまざまな作家と関わる中で準備から精神的にも充実した年だった」と話し、「新年の準備に、ぜひ立ち寄ってほしい」と呼びかける。
開館時間は10時~17時。今月23日まで。