
一般社団法人「ALis(アリス)」(飯田市千栄)が3月15日、丘の上結いスクエア(飯田市東和町)で2つの防災講座を開く。
「命を守る教育のプログラムの実施」「災害支援活動、イベント救護活動への貢献」「地域医療への取り組み」の3つの柱を掲げる同法人は2021年設立。代表理事で、病院に20年ほど勤務する新井克哉さんは「命、健康、医療、福祉、教育などの分野と連携しながら、地域社会に貢献する活動を行っている」と取り組みを紹介する。同法人には現在、医師や看護師、検査技師、救命士など20人ほどが在籍する。
救命措置の基礎から応用まで学ぶプログラムを展開し、専門家による講習や実技指導、子どもから大人まで幅広い世代に救命知識の浸透を目指す。2月には、一次救命処置の基礎、心臓マッサージの実践、AEDの使い方トレーニング、誰でもできる応急処置の4項目で「救命教育」講座を開いた。
AEDの使い方では、「力の具合がモニターを通して分かる仕組みにしている。思うようにできなくても、次につなげるといった姿勢が小学生から見受けられる」と、新井さんは2月の講座を振り返る
災害教育は、災害の基礎知識、避難行動のシミュレーション、助け合いと地域防災、防災グッズのまとめ方の4項目で開催。「災害は大勢の人がバランスを崩すこと、みんなが一斉にバランスを崩した時に、それを支えるにはどうしたらいいかと参加者に投げかける」と新井さん。「質問を投げかけると、さまざまな意見が上がる。『みんなで一緒に考える』を育てて行ければ」と、講座の目的を話す。
当日は10時から「防災グッズのまとめ方講座」、13時から「避難行動シミュレーション」を行う。新井さんは「地域は僕らの手で守るんだということを伝えている。気兼ねせず、講座へ出かけてほしい」と参加を呼びかける。
参加無料。事前申し込み不要。