
JR飯田線伊那小沢駅のカンザクラが2月21日に開花した。天龍村が同日、発表した。
日中の最高気温が10度を下回り、最低気温がマイナスになる日が続いていたが、天龍村役場の職員が伊那小沢駅のカンザクラの標準木に5輪以上の花が咲いているのを確認し開花宣言となった。一重でピンク色のきれいな花びらを咲かせるカンザクラ。今年は2月上旬につぼみが膨らみ始めたが、雪が降り気温が下がったことで開花までに時間がかかった。昨年(2月2日)より19日遅い開花となり、見頃は3月中旬を予想する。
秘境駅ランキングにもランクインする伊那小沢駅のカンザクラは「信州に春を告げる桜」として信州でいち早く咲く桜として知られる。桜が咲く時期になると、県外から写真愛好家などが訪れ、一日の停車本数が上下線合わせて18本と、利用者の少ない伊那小沢駅がにぎわいを見せる。開花宣言後の土曜日は小雪がちらつく中、花びらはまだ全開ではないもの懸命に咲く姿が見られた。同駅にはカンザクラの他にも河津桜、山桜、しだれ桜があり、4月上旬まで桜を楽しむことができる。