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飯田市美術博物館で「びはくジュニア月間」 小中高生の作品400点超展示

作品を紹介する槇村洋介さん

作品を紹介する槇村洋介さん

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 飯田市美術博物館(飯田市追手町2)で現在、「びはくジュニア月間」が開催されている。

「黒き猫」を鑑賞してから小学生が描いた作品

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 期間中、「子ども美術学校・中学生造形教室 作品展」「複製画で春草の名画を見よう」「藤本四八記念 小中高校生 写真賞作品展」を開催。市民ギャラリーの恒例「子ども美術学校・中学生造形教室作品展」では、同館で本年度制作された小学生4~6年生の6題材による約380点と、中学生の4課題による約40点が並ぶ。

 小学生は、墨絵に挑戦した「墨から生まれた世界」や、ガーゼを使った段ボールに描いた「創造を広げて」など、中学生は、多色刷り木版画「言葉を集めて」や、陶芸オブジェ「粘土の板から」など、さまざまなテーマと画材による平面、立体作品に挑んだ。副館長の槇村洋介さんは「一人一人の感性を大切にし、それを伸ばせるように指導者が技術や表現方法を伝えている。子どもたちの自由な発想や創造力が広がる作品が並び、毎年楽しみに見に来るファンの多い作品展」と紹介する。

 「複製画で春草の名画をみよう」では、菱田春草の代表作「落葉」「黒き猫」などの複製画を菱田春草常設展示室展示する。松川北小学校(松川町上片桐)3年生、松尾小学校(同市城)6年生、緑ヶ丘中学校(毛賀)1年生が、複製画を活用して行った学校の美術や国語の授業で取り組んだ内容を、作文や絵画、コメントなど併せて展示する。

 槇村さんは「子どもたちが春草の作品を、大人とは違った視点で見ている。それぞれの感性で自由に感じて、独自の解釈を表現しているのが面白い。彼らの視点を知ることで、私たち大人も春草の作品を見る幅が広がるのでは」と話す。

 同館ロビーには「藤本四八記念 中学生写真賞」への応募作品の全てを展示する。槇村さんは「年々応募が増えるのはうれしいこと」と紹介しつつ、「写真を撮ることが容易になり、何十枚、何百枚と作品を撮影する中で、何に気付いて何を感じ取っているか。撮影者の心が、見る人に訴えかけるものがあるかどうかが大事。それぞれに良いところがある。ぜひ、足を運んでほしい」と来館を呼びかける。

 開催時間は9時30分~17時(最終日は16時まで)。月曜休館(祝日の場合は翌火曜休館)。「複製画で春草の名画をみよう」は3月2日まで。その他の展示は2月23日まで。入館料は一般310円、小中高校生無料。

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