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飯田コアカレッジで卒業研究発表 社会参画や探求学習の集大成で

南信州の魅力を伝える「南信州かるた」を制作したチーム

南信州の魅力を伝える「南信州かるた」を制作したチーム

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 IT専門校「飯田コアカレッジ」(飯田市松尾)で2月12日・13日、卒業研究発表会が行われた。

「南信州かるた」を楽しむ飯田コアカレッジの学生

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 第1部ではボランティアなどの「社会参画」、第2部は地元企業の協力による「探求学習」で、11チームが2年間の集大成と研究成果を発表した。会場には、研究で協力した地元企業の関係者も訪れ、学生たちの発表に耳を傾けた。

 発表では、地域のイベントに参加する社会参加活動やIT技術を活用した課題解決の研究など、さまざまなテーマを取り上げた。その中で、南信州の魅力を伝える「南信州かるた」を制作したチームもあった。

 佐藤健市長の講話から「ふるさとを語れる人になってほしい」との言葉をキーワードに、「地域の歴史や文化、自然の魅力を発信する方法として南信州かるた」の制作を決めたという同チーム。情報を収集し、飯田市美術博物館(追手町)での勉強会などから地域への理解を深めていった。授業の関係者などに、試作品第1版を体験してもらったところ、「南信州の魅力を遊びながら知ることができる」という声が上がり、「能動的に地元を学べるという強みが『かるた』にある」と発表で紹介。「内容が伝わりにくい部分がある」との指摘もあり、第2版では読み札や解説の表現を見直し、イラストや写真の品質を向上させたという。

 チームメンバー6人からは「空気がきれいで、景色が美しく、食べ物もおいしい」など、飯田下伊那の魅力が多く挙げられた。チームリーダーの三浦寛樹さんは「チームで協力し合いながら制作した『かるた』を通して、飯田下伊那の魅力を再認識した。新入生にも、『かるた』を通して飯田の魅力をより知ってほしい」と話す。

 各チームは、探索内容への動機や目的から、活動内容、課題、考察、まとめまでを15分間で発表し、それぞれの研究成果を示した。参加者からはそれぞれ、大きな拍手が送られた。

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