買う

飯田・桜町に駄菓子店「永盛商店」 子どもたちの教育の場に

桜町駅近くに開店した永盛商店の店内の様子

桜町駅近くに開店した永盛商店の店内の様子

  • 0

  •  

 桜町商店街にある永見商店(飯田市桜町)の一角に駄菓子店「永盛商店」がオープンして、2月1日で3カ月がたった。

永盛商店外観 永見商店の一角を借りる

[広告]

 同店は11月1日に開店し、永見商店の向かいにある美容院「coco Re」の盛信介さんが経営する。昭和時代を思わせる雰囲気の店で、陳列棚にはたくさんの駄菓子を並べる。開店のきっかけについて、盛さんは「このままでは商店街がシャッター街になってしまう。人の流れを変えていきたかった」と話す。「永見商店の永見さんに相談したところ共感してもらい、店の一角を貸してくれることになった」とも。普段は盛さんが店番を行い、盛さんが仕事の時は永見さんが店番をしてくれるという。店名も苗字を並べた。

 同店の利用客らの口コミもあり、「最近は徐々に広がってきている」と盛さん。「親子連れの客が、子どもの買い物を教える場として利用している姿も見かける」と話す。その様子を「昔、おばあちゃんが一人でやっている駄菓子屋のイメージ。子どもが親から渡された200円で好きなものを選び、おばあちゃんとコミュニケーションを取りながら会計まで行う。自然とそういう場になってきている」とも。

 JR飯田線・桜町駅前から続く商店街は、店主の高齢化などでシャッターを閉める店が多い。盛さんは「駅に近く、高校生や地元の小中学生の往来も多い。アーケードがあるので雨から守ってくれる立地も生かしたい」と話す。「今はネット販売や自動会計などで効率はいいが、コミュニケーションを取りながら買い物をする環境が少なくなった。子どもたちだけでなく、年齢に関係なく楽しんでいただけるような店にしたい」と先を見据える。

 営業時間は10時~18時。月曜定休。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース