飯田の大宮通り桜並木で12月13日、イルミネーションの点灯が始まった。
桜並木のイルミネーションは、並木の起点となる大宮諏訪神社から桜並木通りまでの約700メートルの区間で点灯。今年使ったLED電球は4万球。
今年は、同並木でイルミネーションを始めて10年目の節目となった。今年も飯田東中学校吹奏楽部の生徒らが芝居を交えながら「クリスマスメドレー」などを演奏したり、浜井場小学校の児童がハンドベルを演奏したりして盛り上げた。浜井場小学校は桜並木の学習をする中で今年3つの活動に取り組んだ。1つ目は、飯田養護学校の木工班と一緒に、並木に置けるようにと作ったベンチを披露。安全面の問題で置くことはかなわなかったが、「活用してくれる方がいれば」と呼びかけた。2つ目は、病気になって切断した並木の桜の木を活用できないか考え、チップにして学校の観察池の周りに敷いた。3つ目は、ルーテル幼稚園の年長の子どもたちと手作りで仕上げた「あんどん」を披露。ハンドベルの演奏では、地元企業で花井メディテック製のハンドベルを使い、「さくらさくら」「ふるさと」の2曲を披露した。
佐藤健飯田市長のカウントダウンと同吹奏楽部のファンファーレでイルミネーションが点灯すると、桜並木にイルミネーションの波が広がり歓声が上がった。佐藤市長は「10年という長い歴史の中で、飯田の冬の風物詩になっている。市民だけでなく周辺町村の皆さんも楽しみにしている」とあいさつした。
点灯式に参加した親子連れは「ハンドベルの演奏がクリスマスっぽくて良かった。イルミネーションは毎年楽しみにしているので、これからも長く続いてほしい」と話していた。
主催する桜並木保存会の井上基会長によると、桜並木のイルミネーションは2015(平成27)年12月10日に初めて点灯。「東野地区はもちろん、他地区の市民にも喜んでいただいている」と話す。
イルミネーションは桜並木の南端にある人形時計塔が17時の演舞に合わせて一斉に点灯し、21時に消灯する。大みそかから元旦にかけても点灯。桜並木は1月10日まで。ラウンドアバウトとポケットパークは1月18日まで。