飯田女子高校(飯田市上郷)写真クラブに所属する3年生の金田杏さんが11月1日、「第32回長野県高等学校写真展」の「卒業学年の部」で最優秀賞を受賞した。
同コンテストには27校から834点の応募があり、金田さんの受賞作品は「愛」をテーマに制作。クラブ活動中に訪れた公園で、親子が遊ぶ姿を撮影した。「どの瞬間にも大切に思う気持ちや、支え合う関係があふれていた」と金田さん。自然に目を合わせる瞬間や温かいしぐさを見逃さないようシャッターを切ったという。「優しい写真なので、見る方も穏やかな気持ちになってもらえたら」と話す。
小学4年生の頃、祖父の影響で鳥などを自由に撮影する楽しさを知ったという金田さんは、高校で自身の作品制作を目指して写真クラブに所属。人物の撮影が好きで、「人の気持ちを動かせるようになりたい」と話す。
写真クラブの顧問である貫井乾輔教諭指導の下、「全部伝えてしまうと先生の写真になる。自分の写真を作るように」と助言を受けたことも励みになったという。クラブでは、顧問や部員が意見を出し合いながら作品を仕上げており、「最優秀賞を受賞できたのは、みんなの支えがあってこそ」と感謝の言葉を述べた。
受賞作を含む同クラブの写真展は来年2月3日~16日、「丘の上結いスクエア」(飯田市東和町)で開催される。開催時間は9時~21時(初日は16時20分~)。