
大鹿村に300年前から伝わる地芝居「大鹿歌舞伎」の中学生公演が9月27日、大鹿中学校(大鹿村鹿塩)の体育館で開かれる。
中学生の歌舞伎は1975(昭和50)年に始まり、今年で50年目を迎える。当初は有志を募って「歌舞伎クラブ」として活動していたが、2000(平成12)年からは全校生徒が携わるようになった。毎年4月に大鹿歌舞伎愛好会員と顔合わせを行い、外題(演目)や配役を決め、同愛好会員の指導の下、総合学習の時間「大鹿タイム」を使い、9月まで稽古に励んできた。
今年は50周年記念公演として、大鹿歌舞伎だけに伝わるという外題、「六千両後日(ごじつの)文章 重忠館の段」を披露する。物語は平家滅亡後、源氏の重臣・畠山重忠の館が舞台。当日は全校生徒28人が公演に携わり、うち18人が役者として登場するほか、大鹿歌舞伎愛好会や生徒の保護者も公演をサポートする。
いずれも重忠の家来で、可内(べくない)役の大森恵莉香さんと宅内(たくない)役の中野穂香さん(共に3年)は「今年は50周年という節目の年。それにふさわしい演技で、半年間の練習の成果を全て出し切り、公演会を盛り上げ、大成功させたい。来場者の温かい声援やおひねりが励みになる。私たちの頑張りを見に来てほしい」と呼びかける。
12時30分開場。13時に開演行事が始まり、14時開演を予定する。入場無料。