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飯田のパン店「タイホーパン」が沖縄フェア ゴーヤーチャンプルーピタパンも

「沖縄フェア」開催中の「タイホーパン」

「沖縄フェア」開催中の「タイホーパン」

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 「りんご並木」近くのパン店「タイホーパン」(飯田市松尾町)が7月28日から、沖縄県にゆかりのあるメニューを集めた「沖縄フェア」を始めた。

「沖縄パイオニアフーズ」、「黒糖本舗垣乃花」の商品も販売

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 同店は1931(昭和6)年創業。4代目の井口亮さんと、沖縄出身で管理栄養士資格を持つ妻の真綸さんが中心となって企画を進めた。沖縄出身であることを地元ママ友や知り合いなどに伝えると、「沖縄に行ったことがある」「修学旅行で訪れた」など「沖縄好き」の話題で盛り上がると言い、「沖縄の味を楽しんでほしい」との思いがフェアの発端となった。

 真綸さんは「イベントが好きで、これまでもハロウィーンやクリスマスに合わせた企画を行ってきた。子育て世代の皆が立ち寄りやすい店にしたい。休日の一つの目的地になれれば」と話す。

 「ゴーヤーチャンプルーピタパン」(280円)は、家庭の味を再現し、塩・こしょう・かつお節・しょうゆのシンプルな味付けとした「ゴーヤーチャンプルー」をピタパンに挟む。「ポーク卵バーガー」(302円)には沖縄のスパムを使用。「紅芋あんバター」(216円)は、取り寄せた「紅芋あん」との相性でベーグルを選んだ。

 「タコスピザ」(248円)は「ボリューム感とピリ辛を感じつつ、食べやすい形状にした」という。塩パンやサーターアンダギーは夏休みの子どもにも喜ばれるよう考案。いくつかアイデアが浮かぶ中で6品に絞り、真綸さんが「ゴーヤーチャンプルー」などの沖縄料理を担当し、パンは亮さんが仕上げる。

 同店は、亮さんの父で3代目の寛教さん夫婦と祖母、スタッフが家族で切り盛りしている。真綸さんは「祖母の経験で、夏に催しがあった方がいいと考えることができた。父にゴーヤーチャンプルーを試食してもらい、どなたでも食べやすい味に仕上げた」と話す。

 高校卒業後に大学進学で沖縄を離れた真綸さんは、長期休暇には家族で帰省しており、沖縄の食文化や人とのつながりは今も続いているという。「沖縄パイオニアフーズ」や「黒糖本舗垣乃花」とは子どもの頃から家族ぐるみの付き合いがあり、フェアに合わせ両社の商品も扱う。

 フェアに合わせて、月2回ほど店頭で販売している「増田和菓子店」もオリジナル商品を販売。8月8日8時からは「シークワーサーくず笹」「パイナップルくずバー」などを、12日には別商品の販売を予定する。

 取り寄せた「紅芋あん」や直送仕入れの「スパム」以外は飯田地域内の食材を使う。飯田で開催した料理教室でも好評だった「ゴーヤーチャンプルー」を商品に加えた。地元でゴーヤーを収穫する人から「調理方法がわからない」と聞くこともあり、「沖縄好きだけどなかなか行けない」と話す人たちに向けて、「沖縄を身近に感じてほしい」という思いを込める。

 営業時間は7時~17時(売り切れ次第終了)。フェアは8月13日まで。「ゴーヤーチャンプルーピタパン」は8月1日・2日、8日・9日、12日・13日の6日間限定販売(事前予約で別日販売も応要相談)。

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