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松川町の選果場で早生桃の出荷始まる 順調な仕上がりで糖度も高め

選別する選果員

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 JAみなみ信州農協が6月30日、松川インター選果場(松川町大島)で、「早生(わせ)品種」の桃の出荷を始めた。昨年よりも4日遅い。

桃の出荷がスタート

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 同選果場では、飯田市や喬木村の農家で採れた「日川白鳳(ひかわはくほう)」「赤宝(せきほう)」の2品種、合計675キロを出荷。今年は4月以降、定期的な降雨があったが、比較的安定した気候で病害虫の発生も少なく、実の大きさや色づきも良く、糖度も高めに仕上がった。

 赤宝は果皮の色づきが良く、果汁と繊維が多く甘さの中に酸味もあるのが特徴。日川白鳳は、皮の赤色が濃く、酸味、渋みが少なく甘みが強いのが特徴。早生品種は収穫期間が7~10日間と短いため、出荷量も限られる。

 営農部果実柿課の片桐将史さんは「生産者は春先から収穫直前までより良い桃を出荷しようと努力してくれている。早生桃はさっぱりとした味わいでこの時期にぴったり。今年は特に甘い桃に仕上がっている。晩生種までしっかりとリレーをつなぎ、南信州のおしい桃をより多くの方に食べてもらいたい」と話す。

 中生種で主力品種の「あかつき」「白鳳」は7月18日ごろ、晩生種の「川中島白桃」は8月5日ごろから選果を行っていく予定。本年度の出荷量は約758トンを見込んでおり、関東、中京、関西、九州へ出荷される。

 同JAの桃は、園地の老木化や生産者減少の影響で生産量も減少しているが、「ふるさと納税」の返礼品などで人気が高いことから、JA桃部会では新規栽培者向けの研修会を行い、生産量の維持に取り組んでいる。

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