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泰阜村のベーグル専門店「アオハトベーグル」、Uターン開業から10周年

ベーグルを紹介する、清水麻美さん

ベーグルを紹介する、清水麻美さん

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 ベーグル専門店「aohato_bagel(アオハトベーグル)」(泰阜村)が6月16日で、開業から10周年を迎えた。

長野産小麦「はなまんてん」を材料「もちっとした食感に仕上げる

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 2015(平成27)年6月16日、飯田市出身の清水麻美さんが「ISC飯田南スイミングクラブ」(中村)の一角でカフェとしてスタートした同店。東京のデザイン専門学校でショップデザインを2年間学び卒業した清水さんは、名古屋で店舗デザインの会社に勤務。その後、Uターンして、「日本トレッキングポニー牧場」(北方)のレストランに勤務しながら、伊那谷のカフェを巡り、「自分の店を開きたい」との思いを抱くようになったという。

 「父の死をきっかけに、やりたいことをやらずに終わるのは嫌だと強く思った」と清水さん。約1年ほどかけて物件を探し、同施設内でカフェを開店。ベーグルとサラダ、スープ、ドリンクのセットを500円で提供するモーニングを中心に、7時~15時に営業していたが、結婚と出産を機に5年半で一区切りとし、2021年には結婚を機に夫の実家がある泰阜村に移り住んだ。

  泰阜村診療所が島田恵太医師がの経営する、馬と暮らす学びの場「やすおか命の牧場てんま」の一室を借り、ベーグル工房を開いたのが同年9月。月1回、「農産物直売所あざれあ」(飯田市龍江)で委託販売するほか、月2回ほどイベント出店などしている。

 開業前に修業した「玄パン工房 BAOBAB(バオバブ)」(座光寺)で習った長野産小麦「はなまんてん」を材料にするという清水さんは「『もちっ』とした食感に仕上がり、ベーグルに向いている。野菜を生地に練り込んだものや、ドライフルーツ、チョコレート、紅茶、クリームチーズを使った商品など20種類ほどを展開する」と、現在の商品ラインアップを紹介する。

 先月から、「もものわ農園」(阿智村)の小塚えみこさんと、月1回、「テンリュウ堂」(川路)で「コラボカフェ」を始めた。「次男が4月から保育園に通い始めた。わんぱくな子どもたちとの日常が中心だが、成長とともにできることも増えていくのでは」と、今後を見据える。

 清水さんは「飯田から離れている時期には、飯田の良さが見えなかった。Uターンして、友人たちに連れられて見たさまざまな場所が楽しく感じた。ここ10年で、飯田にもカフェが増え、マルシェのようなイベント開催が多くなってきて、自分も開業から結婚、子育てと濃厚な10年。イベント出店で知り合った方、移住された方などから、飯田の良さを改めて感じている」と、10年を振り返る。

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