
飯田下伊那から日本再生を目指す一般財団法人「夢投資財団」(飯田市羽場権現)が5月21日、財団設立後初となる女性起業家交流会を開催した。
同財団は代表理事で元飯田市職員の田辺大さんが4月3日に設立し、神戸大学大学院教授の内田浩史さんや山本樹さんなどの企業経営者が評議員として所属するなど、全国で活躍する専門家らと女性起業家を支援する。
田辺さんは「飯田には大きな可能性が埋まっている。コンサルタントを長年やっているが飯田は都会と違い、人間として大事なメッセージ性を持った事業を考える人が多い」と話す。今回の交流会は飯田市在住の女性起業家8人が参加し、「ネーミングの決め方」をテーマにラフな形でディスカッションを行った。
昨年、無店舗でシフォンケーキの店を始めた安田優香さんは「参加して前向きになれた。ゆくゆくは自分の店をベースにいろいろな人の力を借りて盛り上げたい」と意欲を見せる。古民家カフェのオープンをもくろむ前沢杏香さんは「一人だとモチベーションがなかなか上がらなくてネガティブになりがちだが、周りに頑張っている人がいると前を向ける」と感想を話す。
交流会を終え、田辺さんは「引き続き行政などとも協力し女性起業家の支援をしていきたい」と前を向く。「女性は日々さまざまな役割を背負いながら、悩みを持っている。月例で交流を続けることが大事」と話す。今後は月1回の交流会を開き、学びと交流を進めながら、各参加者のブランディング向上を目指し起業を支援していくという。