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高森町歴史民俗資料館で企画展 「寺社に奉納された刀剣」をテーマに

刀剣を眺める来館者

刀剣を眺める来館者

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 企画展「寺社に奉納された刀剣」が現在、高森町歴史民俗資料館「時の駅」(高森町下市田)で開かれている。

ずらりと並ぶ刀剣

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 昨年、「幕末」をテーマに刀剣を展示。今年は、飯田下伊那の神社、仏閣に奉納された刀剣に焦点を当て、町内4神社(吉田、萩山、泰山、出早神社)所蔵で同館に寄託された刀剣をはじめ、今宮郊戸(ごうど)八幡宮(飯田市今宮町)や浄久寺(阿智村)に奉納されている刀剣、愛好家所蔵の刀剣のほか、時代によって変遷した刀剣の歴史なども紹介している。

 織田信長の守り役、平手政秀が切腹したとされる短刀「村正」や「湖水渡りの名刀」といわれる「和泉守兼定(いずみのかみ かねさだ)」、参勤交代で江戸へ行った際、刀鍛冶に弟子入りし、旗本の傍ら刀工として活躍した座光寺氏の4代目為治(ためはる)が、家臣のために打ったとされる刀「長治(ながはる)」など22振りを展示。併せて、刀の「つば」「縁頭(ふちがしら)」「小柄(こづか)」など、刀に使われた装具も公開している。

 飯田市から家族3人で来館した男性は「企画展を開いてると聞いて足を運んだ。実際に間近で見ると迫力がある」と話していた。

 塩澤元広館長は「幕末の女性志士、松尾多勢子が、長州藩13代藩主の毛利敬親から授かった短刀も注目ポイント。歴史としての刀剣、美術品としての刀剣など、いろいろな見方がある。名刀と地元との関わりを知るきっかけなれば」と話す。

 開館時間は9時~16時30分。月曜と祝日の翌日休館。入館料は、大人=200円、小中高校生=100円。6月8日まで。

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