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原建築店の新社屋が完成 喬木地域の開かれた交流の場に

「地域の方々が集う場所になれば」と新社屋を紹介する原友成さん

「地域の方々が集う場所になれば」と新社屋を紹介する原友成さん

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 「原建築店」(喬木村小川)の新社屋が4月12日に完成した。

喬木村小川地区に完成した新社屋

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 2階建ての新事務所で、延べ床面積は77平方メートル。1階を業務スペース、2階を地域住民が利用できる開放的な空間として設計した。

 現在は3代目となる原友成さんが社長を務める同社。戦後間もなく、大工だった原さんの祖父、清美さんが創業し、約80年の歴史がある。友成さんは、高校卒業後に地元の建設事務所へ就職し、設計の道へと進んだ。「家を建てる仕事に自然と就くだろうと感じていた」と振り返る。1級建築士や宅地建物取引士など複数の資格を持つ。

 新社屋建設のきっかけには、3年前に亡くなった父、敏幸さんの存在がある。父について、「仕事には物足りなさを感じていた」と話すが、葬儀で「助けてもらった」との声を数多く受け、「優しさや思いこそが次世代に伝えるべきもの。いかに人の役に立てるかが自分の価値」と実感したことから、新たなスタートを決意した。

 「自分が65歳になったとき、10年前の自分を振り返り、『あのときやっておけばよかった』と後悔はしたくない。このままで人生を終わりたくない。やり残したことがある。このままで終われない」との思いも、友成さんの背中を押したという。

 2階はワンフロアで構成し、ワークショップや会議、仕事場、地域の人々の語らいの場、子どもたちの遊び場としての活用を見込む。自由に使ってもらえる開放的なスペースにすることで、多くの人との関わりが生まれることを目指す。

 バリアフリー対応住宅や減築、空き家改修、耐震診断・施工、補助金活用リフォームなど、暮らしに関する幅広い相談に対応する同社。友成さんは「人と人とのつながりがあるからこそ、仕事で役立てる。家の不具合に悩む人が『治って良かった』と笑顔を見せてくれると、こちらもうれしい。その笑顔が自分の活力。「ここに来て楽しかった、頼んで良かったと思ってもらえるような場所にしたい」と意気込みを見せる。

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