
飯田でコミュニティーFM放送を運営する飯田エフエム放送(長野県飯田市)が4月4日、JR飯田線の走行音を流す番組の放送を始める。
同局編成制作局長の堀竜也さんは「飯田市に長野県駅ができるリニア中央新幹線時代を見据え、日本屈指といわれる秘境駅を誇るローカル線の活性化を目的に番組を企画したところ、JR東海が快く受け入れてくれた」と話す。
当地域ではリニア中央新幹線の工事が着々と進み、飯田市にも長野県駅ができる予定。輸送の高速化が進む中、時代に逆行するかのように、辰野(長野県)から豊橋(愛知県)までの195.7キロ・94駅を約6時間かけて走る飯田線。天竜川に注ぐ支流をまたぐ田切地形、天竜峡以南の秘境駅、水窪川の上を走る「渡らずの鉄橋」、全長5キロにも及ぶ大原トンネルなど、飯田線の音の風景を残したいという思いで企画したという。堀さんは「映像が主流の時代だが、歴史に残るアーカイブとして代々受け継がれるべき音声素材。ラジオだからこそできる番組」と胸を張る。
放送は金曜22時30分~23時の30分間。初回は、飯田線の上り普通列車の始発「辰野駅」から「北殿駅」までの30分。以後、終点「豊橋駅」までの行程を放送予定。終了次第、下り列車の「豊橋駅」~「辰野駅」を放送。続いて特急伊那路号の往復や、秘境駅号などの収録も予定する。
堀さんは「目を閉じて飯田線の沿線の風景を思い浮かべながら聴いてほしい。就寝前に聞けば睡眠導入としても活用できるのでは」とアピールする。「上り列車はクモハ312系、下り列車はクハ312系の車両で収録したので走行音の違いにも注目してほしい」とマニア向けの聴き方も提案する。
番組はFM放送(FM76.3Mhz)とアプリ「FM++(えふえむぷらぷら)」で聴ける。後日同局のspotifyでも聴取可能。今後は、全国のコミュニティーFM放送の音声放送コンテンツを集めた新しいデジタルツール「Shelfs」での放送も予定する。