
飯田の松尾公民館(飯田市松尾城)で3月24日・25日、28日の3日間、地域の小学生を対象にしたイベント「春休み! ちょっとだけ公民館で過ごしてみませんか?」が行われた。
主催したのは「長期休業中の子どもの居場所づくり研究委員会」。保護者から「留守中に子どもの居場所が欲しい」との声を受け、同委員会を組織。昨年の夏休みに2日間の試行実施を行った。アンケートでは児童や保護者、ボランティアから「楽しかった」「ありがたい」「大事な活動だ」などの感想が寄せられ、保護者からの要望も多かったことから今回の開催に至った。
地域の民生児童委員がボランティアとして参加し、「勉強の時間」「体を動かす時間」「地域の方と一緒に過ごす時間」などのプログラムを用意。屋外活動の「アウトドア」の時間には、外に出て歌やゲームを楽しんだ。
2日目の25日には「松尾サイエンス講座」と題し、スライム作りの体験企画を行ったほか、昼食には「子ども食堂」としてスタッフ手作りのカレーライスが振る舞われた。地域の歴史を学ぶ「古墳巡り」では、実際に現地を訪れ、前長野県考古学会長の小林正春さんが解説を行った。
松尾地区民生児童委員協議会の西田克美会長は「スーパーなど、街で顔を合わせると『おじさん』と気軽に声をかけてもらえるようになってうれしい。離れて暮らす孫の顔も目に浮かんだ」と話す。
松尾小学校4年(4月から5年に進級)の熊谷侑玖さんは「夏の前回と比べて、『アウトドア』『子ども食堂』もあって楽しかった。また参加したい」と話していた。