おばんざいの店「みなづき」（飯田市中央通り4）がオープンして、3月20日で1カ月がたつ。

日替わりおばんざい5品（1,500円）

　昨年12月、前店舗「水菜月」の店主が引退したため、市内の居酒屋「のんべえ」などを経営するグループ会社が店を引き継いだ。女将（おかみ）の植田恵美さんが店の運営を一任された。

　店内は、以前の店と変わらずカウンター9席のみ。植田さんは日替わりのおばんざいにこだわり、毎日全て手作りで4～5品を仕込み、3品1,200円、5品1,500円で提供する。取材日は「イカのマリネ」「ナスの味噌（みそ）田楽」「肉じゃが」「ホタルイカ」「山芋のさっぱり漬け」の5品。植田さんは「オープンして1カ月、連続して同じものを出したことがない」と話す。「できるだけ季節の野菜を中心に心を込めて提供したい」とも。枝豆、唐揚げ、手羽先など通常の固定メニューや酒のラインアップなどはグループの森元昭社長からアドバイスをもらい組み立てたという。

　植田さんはこれまで、土産加工品の会社や同グループの飲食店などに勤めるなど、食にまつわる仕事に就いてきた。「趣味として、独学で料理を作るのも好き」と話す。理想の店は「温かい店。話をしながら安心して酒を飲める店。カウンター越しにいろいろな人に出会えるのが楽しい」とも。1カ月たつ中で、以前の店の常連客など年配客が多いというが、「先日、父親と息子で飲みに来てくれた客もいてうれしかった」と話す。「若い人にも来てほしいし、気楽に一品、一杯だけでも大丈夫」と来店を呼びかける。　

　営業時間は18時～24時。日曜定休。