
大人向けの「あそびの教室」が3月16日、丸山公民館(飯田市今宮町)で開かれた。主催は飯田子どもまつり実行員会。
同教室は、大人にも「遊び」の面白さを知ってもらい、実際に体験してもらいながら、学んだ「遊び」を子どもたちに伝えて、大人にも一緒に楽しむのが狙い。併せて、同実行委員会が毎年4月に開く「飯田子どもまつり」の新スタッフ確保と育成も兼ねて開いている。
当日は3グループに分かれ、「けん玉」「お手玉」「南京たますだれ」を体験。飯田下伊那から18人が参加し、それぞれの遊びを楽しんだ。
けん玉エリアでは、「けん玉先生」の資格を持ち、昨年から同実行委員に加わった沖田優さんが指導。「玉をまっすぐ上げる」「玉を上げる時の強弱」「どこに落ちてくるかの空間認知」が大事とアドバイスしたほか、積み木感覚や、皿に玉を載せた状態で腰の周りや太ももを上げ、その下を一周させるといったバランスを重視した遊びの体験も指導した。
「南京たますだれ」のエリアでは、飯田下伊那を中心に活動する芸能ユニット「羽化連(うかれ)」のメンバーが講師となり、南京たますだれの意味や、すだれの扱い方を指導。参加者は、太鼓のリズムと口上に合わせ、橋や釣りざお、柳に変化させていった。
お手玉エリアでは、手のひらで握って、上に投げキャッチするところから始め、手の甲にのせて上に投げ、落ちてきたところをつかんだり、右手でお手玉を投げ上げ、左手から右手に渡し、右手で投げ上げたお手玉を左手で受けたりする「投げ玉」などに挑戦した。
各エリアの体験が終わった後、講師と参加者が一緒に体験したことを披露する時間を設け、教室を締めくくった。
参加者からは「一通り体験して、それぞれに難しさがあるが、コツをつかむとできるようになった」、「けん玉にもいろいろな楽しみ方があることが分かった」「お手玉や南京たますだれをやる機会はないので、楽しめた」などの声が聞かれた。
南京たますだれを指導した平澤久美子さんは「大人が昔の遊びを夢中になってやる姿が良かった。南京たますだれも楽しんで体験してもらえてうれしかった」と振り返る。