
ごうど眼科(飯田市羽場町)と飯田市立病院(鼎)が現在、世界緑内障週間に合わせて医院施設を緑色でライトアップし、緑内障の啓発を行っている。
世界緑内障週間となる毎年3月、緑内障の啓発として各地でライトアップが行われる。「緑内障は、日本での中途失明の原因では1位とされる」と、ごうど眼科の神戸孝院長は説明。「緑内障は、かなり進行しないと自覚症状がほとんどないのが特徴。視野が狭くなり、見えづらくなると治すのは困難。早く見つけて、進行を遅らせることが大切」と話す。
「調査では40歳以上の20人に1人が緑内障であることが分かっている。近視が強い方、家族に緑内障患者がいる方がかかる可能性が高い。40歳を過ぎたら定期検査を受けてほしい」と呼びかける。同眼科では2022年にライトアップを始め、今年は3月9日~15日の1週間、24時間点灯する。
飯田市立病院では今年から、同院正面玄関の植栽脇にライトを設置し、建物正面を照らす。同院庶務係の清水さんは「啓発活動としてライトアップを試みている。グリーンのLEDライトが手に入らなかったので、緑色のピンポン玉を合わせてグリーンを演出している」と話す。点灯時間は16時30分ごろから23時ごろまでで、3月14日まで行う。
治療について神戸院長は、「基本は、点眼で眼圧を下げて病気の進行を遅らせる。早く見つけて治療を続ければ、大部分の人が困らない生活を一生できる」と紹介。「アップルロード沿いの病院が啓発活動に参加することで、多くの人に検査の大切さが届けば」と期待を込める。