
地域を盛り上げることを目的とした「第1回たかぎふれあいマルシェ」が3月15日、たかぎ農村交流研修センター(喬木村阿島)で開催される。
同イベントには、飯田下伊那や駒ヶ根市から13店舗が出店。キッチンカー6店舗も出店し、フランクフルトやクレープ、五平餅、フライドポテトなどを販売する。2階の「500円ワークショップスペース」では、ハンドメード雑貨の販売や木工体験、ハンドケア、メーク体験など7店舗が出店する。
同マルシェを主催する「みずゆき工房~シフォンのお店~」店主の安田優香さんは「子どもたちが社会経験を積んだり、イベントに参加することで周りに溶け込んだりする場所をつくれたら」と考えた。地域交流の場として2019年春から「たかぎふれあい食堂」を運営し、「せらぴーさろん SUNAO」を経営する心身セラピストの砂場綾乃さんと、保護者としてつながりのある原建築店社長の原友成さんに声をかけたという。昨年末の「イベントを開こう」という安田さんの提案に2人が快諾し、2月に入り、本格的に準備を進めた。
コロナ禍で活動を休んでいた同食堂は昨年11月に再開。砂場さんは「食堂を手伝ってくれる皆さんへマルシェへの協力をお願いしたところ、多くの店が賛同してくれ、準備もスムーズに進んだ」と振り返る。
安田さんの「みずゆき工房」では、カップシフォンケーキ3~4種と、別売りでホイップクリームを販売する。「喬木村産の食材を使う」ことをコンセプトに、同村の遊休農地を利活用している「Spica(スピカ)」の小麦粉の強力粉と全粒粉や、旬を迎えた同村産のイチゴを材料とする。今回のマルシェにも出店する、同村で養蜂を営む「森の秘密」の蜂蜜をホイップや生地にも取り入れる。スタッフの下平衣美(えみ)さんは「スピカの小麦は香りが高く、全粒粉は食材の甘みや香りを引き立たせる。森の秘密の蜂蜜は甘さ控えめで栄養価が高く、自然な風味を感じてもらえる」と紹介する。
砂場さんは「アロマロールオンづくり」(500円)のワークショップを開く。参加者は、7~8種類のアロマの中から好みの香りを選び、パワーストーンやドライフラワーを加えオリジナルのアロマを作る。砂場さんは「その日の気分によって香りの感じ方は変わる。香りを嗅ぎながら、自身の感情の様子を感じてもらい、自分の心に合わせ、世界に一つだけのとっておきの香り作り楽しんでもらえれば」と、参加を呼びかける。
「あすいえ」の名前で木工体験を開く原さんは、「クラフトイベントへの参加は初めて。周りの皆に相談しながら、子どもでも15分ほどで仕上げられる内容にした」と紹介する。木工体験(ガラスの一輪挿しセット=500円)では、一枚の木材をのこぎりで切り、用意されたコの字型の部材と組み合わせ、ビスで固定して一輪挿しを作る。「困ったら手伝いもする。普段、のこぎりや機械を使う機会はまずないので、気軽に楽しんでもらえたら」と話す。
安田さんは「子どもから大人まで楽しめる内容がそろっている。ぜひ遊びに来ていただければ。地元の方にもぜひ」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~15時。入場無料。