下伊那農業高校アグリサービス科3年生16人が1月18日・19日の2日間、地元飲食店と共同開発した「地域おこし弁当」をイオン飯田アップルロード店(飯田市鼎一色)で販売した。
弁当販売は、地域連携プロジェクトの一環として「南信州うまいもん会議」に加盟する6店舗や生産者などに協力を依頼。6班に分かれ、使用する地元食材やメニュー、コンセプトを考え、準備を進めてきた。
当日は、「小野子(おのご)にんじん」「清内路かぼちゃ」「千代ネギ」「下條にんにく」「大鹿唐辛子」「ていざなす」などの信州の伝統野菜や喬木村のブランド豚「くりん豚(とん)」、鹿肉、信州サーモンや天竜アユなどを使った6種類の弁当340個を販売した。
初日、販売開始前から約40人が列を作った。10時に販売が始まると、買い物かごに目当ての弁当を入れ、次々に購入していった。中学3年の孫と一緒に4種類の弁当を購入した女性は「毎年楽しみにしている。地域の高校生が頑張っている姿を応援したい」とエールを送る。
南信州伝統野菜協議会長で、天龍村ていざなす生産者組合長の板倉貴樹さんは「若い人が伝統野菜栽培や商品化に携わることは大事。南信州は食が豊富なので、今後も地域を一緒に作っていく活動に関わっていってほしい」と期待を寄せる。
弁当開発や販売に携わった女子生徒は「この活動を楽しみにしている人が多くてうれしい。企業の努力や自分たちで彩り良く並べて、どうすれば手に取ってもらえるか考えて、しっかり作ることができた」と振り返る。