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下伊那農業高校で伝統の「おせち検定」 工夫凝らし全員合格

最優秀賞と優秀賞を受賞した生徒
(左から、熊谷心菜さん、堀竹斐菜さん、西澤ひなさん)

最優秀賞と優秀賞を受賞した生徒 (左から、熊谷心菜さん、堀竹斐菜さん、西澤ひなさん)

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 下伊那農業高校(飯田市鼎名古熊)で12月20日、伝統の「おせち検定」が行われ、アグリサービス科「食農文化コース」の2年生20人が挑戦した。

丁寧に盛り付けする生徒

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 当日は、共通品目の黒豆を含め、制限時間の約2時間の中で1人7品を調理。生徒たちは事前に絵コンテでイメージを作成し、それを元に調理を進め、丁寧にお重箱へ詰めていった。定番のだて巻きをはじめ、ニンジンやレンコン、かまぼこなどは飾り切りにして盛り付けた。ユズの中身をくりぬいた器を使うことも必須で、「黒豆」「おなます」を詰めたり、器の渕を山切りにしたり、側面を「三角形」「ひし形」にくりぬくなど工夫する生徒もいた。

 調理修了後、いったん生徒は退室し、別の教室で待機。家庭科の教諭2人が「見栄え」「盛り付け方」「お重箱の高さと同じくらいか」などを審査。最優秀賞1点、優秀賞、優良賞、もう一歩で賞を各2点選んだ。最優秀賞は堀竹斐菜さんが受賞。審査した三澤今日子教諭は「パッと見の華やかさや飾り切りの技術の高さに加え、断面も美しくそろっているところが決め手」と評価。検定は全員が合格した。

 堀竹さんは「錦卵や縁起の良い、タイやサーモンを使ったところがポイント。最優秀賞を受賞できてうれしい」と話す。

 同検定は、1965(昭和40)年ごろから続く伝統の調理検定。当時は、同学科の前身「生活科」の授業で実施していたが、2003(平成15)年、生産流通科と生活科が統合されアグリサービス科へ転科。以降、同科の食農文化コースを選択した生徒を対象に検定を行っている。

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