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上郷小の児童がモルック制作 地元企業と連携し木材に触れる

職人の指導の下、作業する児童

職人の指導の下、作業する児童

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 上郷小学校(飯田市上郷飯沼)5年4組の児童29人が12月13日、井坪工務店(上郷黒田)の協力を得て、ニュースポーツ「モルック」に使う道具を製作した。

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 同校4年生から5年生に進級する際にクラス替えが行われ、交流を深めるためモルックを体験。1年間、テーマに沿って行う「総合的な学習の時間」で「ものづくり」「地域との交流」をテーマに学ぶなか、「自分たちのモルックを作りたい」と児童たちが発案。かねて木工教室などで交流があった同工務店へ協力を依頼した。

 モルックで使う道具は、的となる「スキレット」と呼ばれる12本の円柱と、それを目がけて投げる「モルック」から成る。児童それぞれが1組の道具をそろえるには多くの木材が必要となることから、同工務店は、地域で木を扱う「飯伊森林組合」(常磐町)に相談。同組合が調達を担った。木は「上郷木材」(上郷黒田)が角材へ加工、それを「マルト木材」(松尾)がモルックの形に仕上げた。上郷木材の澤柳浩成社長は「いつも見ている山の木が、地元企業の力でこうした形になることを知ってほしい」と期待を寄せる。

 当日、児童たちはモルックの道具一式を入れる箱の組み立てに挑戦。同工務店が用意した木材パーツのやすりがけや面取りを行い、職人指導の下、電動ドライバーなどを使って組み立てた。今後はスキレットに数字を入れる作業などを行う。児童の吉村奏祐さんは「やすりをかけるのは大変だったけど楽しかった。みんなでモルックをやるのが楽しみ」と話した。

 担任の齋藤朗教諭は「今後は、協力いただいた地元企業のことを学ぶ機会を設けたい」と話し、同工務店の中村正憲さんは「子どもたちが、それぞれ木に触れて楽しそうに作業していたのが何よりうれしい」と振り返る。

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