「起業どうしようかなクラブ」が11月11日、「丘の上結いスクエア」(飯田市東和町)2階の「ムトスぷらざ」で行われた。
2024年11月11日に開催の「起業どうしようかなクラブ」の内容
飯田下伊那で「起業しようか、どうしようか」と考えている女性を対象に、月1回ほど開く同イベント。今回は起業ファシリテーターの田辺大(ゆたか)さんを講師に迎え、「広報」をテーマとし、同地域から15人の女性が参加し、一人ずつ自己紹介に続いて、「行っている事業」「取り組みたい事業」に関する困りなどを共有した。
田辺さんから、「受け取り側の気持ちを考える。自身の熱量」など、自身からの発信を届けたい人に向け、どのツールがふさわしいかなど広報に関するレクチャーが行われた。
市内から参加した北原かおりさんは「出産を機に在宅ワークしてみて、何が自分でできるか」と考えていると話し、「ウェブデザイナーやブログ発信などできたらと思い、今回の講座に参加した。自分だけで考えると悩む一方だが、この場所に来ることで多くの方の意見を聞くことができる。(このクラブへの参加を)大事にしていきたい」と感想を話す。
市内から参加の井口真綸(まりん)さんは、管理栄養士の資格を生かし4月から「マタニティー調理教室」などの事業を本格的にスタート。「私の取り組みをどのような対象に、どうやって届けるか、言葉選びの重要性も学んだ」と振り返りつつ、同市で親子4代にわたって続く老舗へ県外から嫁ぎ、「大勢の家族がいて迎えてくれ、生まれた子どもを、みんなでかわいがってくれ、とても恵まれた環境。外から来た方を、私も同じようにサポートできたらと思い、起業を決めた」と話す。
市内から参加した別の女性は「起業できたらと何となく考えていて、今は漠然としている。一人で考えているともやっとしてしまうので参加した。熱量が大事と感じたし、どのようにしたら起業に結び付くのか、実際に起業した方の話が参考になる」と、今回の内容を振り返る。
田辺さんは「広報の目的は何かという点を見失わないように」と今回の内容に触れつつ、「このクラブの参加者で、衣食住の生活産業で起業した方が多くいる。これからも良い場所であるように」と話す。
次回は12月3日10時~12時、同会場で行う。