飯田市三穂地区の名所や史跡を親子で散策する「ふるさとめぐり」が11月9日に行われた。
三穂公民館、三穂小学校、PTAが開いた同イベント。当日は親子連れをはじめ、地域住民、同校教員ら合わせて約150人が参加。同市の有形文化財になっている立石寺などを巡る「立石コース」、江戸時代には学び舎(や)でもあった旧小笠原家書院などを巡る「伊豆木コース」、天龍峡大橋を一望できるポイントなどを巡る「下瀬コース」の3つのコースに分かれて学んだ。
参加した児童の今村渓甫さんは「ふるさとなのに知らないことがたくさんあった。友達や家族と歩くことが楽しかった」と振り返る。
コース上にある史跡などでは地域住民や、来年20歳を迎える新成人がその場所にまつわる解説を行った。「倶梨伽羅神社」ではこの日のための御朱印を作るなど、地域一丸となって盛り上げた。同校の神戸真由美校長は「全学年に分かりやすい解説で、私にとっても地域の良さを改めて知る機会になった」と振り返る。
三穂公民館の林宗男館長は「子どもたちが地域の歴史や魅力を学び、ふるさとへの愛も育んでもらえたら」と話す。