飯田市内でアマチュアが中心となって活動している「飯田交響楽団」が10月27日、飯田文化会館(飯田市高羽町5)で定期演奏会を開催する。
同楽団は飯田下伊那地域で唯一のオーケストラで、1993(平成5)年に「地元にもオーケストラを」との声から設立。毎年1回のペースで演奏会を開催しており、コロナ禍で2020年と2021年の開催断念を経て、今回で節目となる30回目を迎える。楽器の奏者を取りまとめるコンサートマスターに名古屋フィルハーモニー交響楽団の日比浩一さんを迎え、リムスキー・コルサコフの「交響組曲シェヘラザード作品35」などを演奏する。
同楽団では基本的に毎週水曜の夜に練習しており、演奏会を前に週末にも行うなど練習を本格化させ、9月21日にはプロの指揮者である田久保裕一さんを迎え、実際に演奏会で披露する楽曲を練習した。バイオリンを担当する西浦遼さんは「教え方が分かりやすく、表現も想像しやすかった。指導後は皆の演奏に迫力が増したように感じる」と振り返る。
第15回から演奏会に参加し、今回も指揮を務める中村真太郎さんは「歴史がある楽団。設立から受け継いできた思いを次の世代へもつなげられる演奏会にしたい」と意気込む。
14時開演。入場料は、一般=1,000円、高校生以下=500円。