落語会「おいでなんしょ寄席」が12月2日、飯田文化会館(飯田市高羽町5)で開催される。
同会は同市扇町出身で、テレビ番組「笑点」の題字にも使われる寄席文字を手がけた寄席文字書家、橘左近さんが中心となり、1989(平成元)年に「立川談志独演会」を開催したこときっかけに、周囲から「東西の大御所を呼んでほしい」との声が上がり、桂米朝さん、古今亭志ん生さんなどの落語家が出演する会の形となった。
第45回となる今回は、柳亭市馬さん、林家正蔵さん、林家つる子さん、三遊亭わん丈さんが出演。つる子さんと、わん丈さんは、入門順に昇進するのが慣例である真打ちに年功序列でなく選ばれた「抜擢(ばってき)真打ち」の実力者。市馬さんは、昨年12月に開催した前回から6日後に亡くなった左近さんが個人的に「最も呼びたかった」一人で、生前は出演者選びに自身の好みを反映させていなかった左近さんへの追悼の思いも込めたという。
同会副実行委員長の前島美奈子さんは「新進気鋭の2人の落語に、実力も知名度もある正蔵師匠。もしかしたら市馬師匠お得意の歌を聴けるかもしれない。いつもと少し違った雰囲気も楽しんでもらえれば」と呼びかける。
チケットは、一般=5,000円、高校生以下=2,500円。9月26日から、飯田文化会館、チケットオンライン「いいチケ」などで扱っている。