竜峡中学校(飯田市川路)で9月7日、美術部主催の「ナイトミュージアム」が初めて開かれた。地区内外から200人以上が来場した。
同イベントは、現在の3年生が1年生の時、「何か展示したい」と顧問に提案。具体的に何をテーマに作品を展示するか昨年から考え始めた。今年に入り美術部が普段活動する南校舎を展示会場にしようと意見が一致。6月に本格的に制作を開始。夏休み期間や土曜なども利用し、準備を進めてきた。
当日は自然をテーマに4つのエリアを展開。「幻影(げんえい)の空」「彼方(かなた)の宇宙」、「輝透(こうとう)の海」「深地(しんち)の森」と名付け、部員が制作した立体作品や平面作品を美術室と家庭科室に展示。展示会場をはじめ階段、ワークショップ会場には、普段の部活動で描いたアニメの登場キャラクターやオリジナルキャラクターなどのイラスト約100点を並べた。
1階・理科室では、ワイヤを使った「ワイヤアート」と厚紙と絵の具を使った「テクスチャーアート」を体験できるワークショップを開いた。参加者も途切れることなく、美術部員からは「思った以上に参加してもらえてうれしい」「こんなににぎわうとは想像していなかった」などの声が聞かれた。
家族3人で来場した小学3年の水野陽葵(ひまり)さんは「スイミーやクラゲがとてもきれいだった」と話していた。
美術部顧問の百瀬雅也教諭は「目標としていた来場者数を大幅に上回り驚いた。地元の方をはじめ多くの人に美術部の活動を知ってもらえたのでは」と振り返る。