ガーナ共和国の高校生19人が8月27日から9月2日まで、飯田市内の高校生と交流したり地域の文化などを学んだりする「日本研修」のため市内に滞在している。
同取り組みは、ガーナから来る高校生との国際交流や多文化共生の機会にしようと、同市と、飯田国際交流推進協会が共同で行う。同協会副会長の三石高亜樹さんは「飯田の土地柄や人柄を学び、ガーナに帰ってからも今回の体験を生かしてほしい」と期待を寄せる。
活動初日の28日は、飯田市役所に佐藤健市長を表敬訪問したほか、下伊那農業高校(飯田市名古熊)では、下久堅地区に伝わる伝統の「ひさかた和紙」を使ったうちわの製作体験や、きねと臼を使った餅つきを行い、初めての体験に生徒からは歓声が上がった。
29日には、「今田人形の館」(龍江)で同地区に江戸時代中期から伝わる「今田人形浄瑠璃」について学んだ。1体の人形を3人で操作する「三人遣い」を体験したダニエラさんは「面白かったけど、人形が重くて大変だった」と振り返る。
30日以降は、飯田風越高校(上郷黒田)の生徒との交流や、公募で選ばれたホストファミリー宅での宿泊などが予定されている。生徒のトライフィナさんは「飯田はとてもすてきなところ。安全で、人も親切。ホストファミリーのところに行くのが楽しみ」と期待を寄せる。