飯田市が8月20日、「生ごみ出しません袋」の配布を始める。
同市で家庭ごみのサンプル調査を行ったところ、「燃やすごみ」の約4割が生ごみで、そのうち8割が水分のため焼却しづらく、エネルギーがかかることが分かったという。同市民協働環境部環境課廃棄物対策係長の小川博さんは「燃やすごみを減らすにはどうすればいいかと、市民の皆さんに考えてもらう機会となるように、『生ごみ出しません袋』の配布を決めた」と話す。
袋を受け取る条件は、「生ごみ処理機等で処理するなど、生ごみをそのまま燃やすごみとして出さないようにすること」「食品ロス削減に取り組むこと」の2つで、宣言書に署名し同課窓口へ提出する。袋は配布された世帯のみ使うことができ、他人への譲渡はできないルール。
20日・21日は8時30分~17時15分、同市役所本庁C棟212会議室で先着1000世帯へ1世帯につき1回のみ30枚を配布する。それ以降は同課窓口で取り扱う。
袋の大きさは、同市の通常の「燃やすごみ袋」小サイズ(10枚=手数料300円+各店舗の販売価格)と同じ。通常の色とは違い水色だが、自宅の最寄りの集積所の「燃やすごみの日」収集日に出す。
同市では5月から3タイプの生ごみ処理機器を無料で貸し出しており、秋まで予約で埋まっているものもあるという。小川さんは「(今回の企画で)生ごみに意識を持ってもらうことで、行動が変わるのではないか。生ごみをどう減らせばいいか、一緒に考えていただければ」と呼びかける。