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豊丘村のキャンプ場でガーデンウエディング 服飾デザイナーが初プロデュース

野田平キャンプ場で行われた人前式の様子

野田平キャンプ場で行われた人前式の様子

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 飯田市在住の服飾デザイナー、濱島由香さんが7月27日、野田平キャンプ場(豊丘村神稲)で飯田下伊那の自然を生かしたガーデンウエディングを初めてプロデュースした。

パーティーの説明をする濱島由香さん(右)

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 濱島さんは、飯田長姫高校(現飯田OIDE長姫高校)、東京の服飾専門学校を卒業し、都内のアパレル会社などに勤務。2020年にUターンし個人ブランド「メゾン・アッシュ」を立ち上げ、フルオーダーのウエディングドレスをデザインする。「海外のような、ガーデンウエディングが飯田でできれば」という思いで、昨年度、飯田市主催で開かれた「いいだ女性起業家養成講座」にも参加した。

 今回は行政と民間共同で「南信州ウエディングプロジェクト」を立ち上げ、濱島さんが、会場から、料理、メーク、装飾、撮影までをコーディネイトした。同キャンプ場のテントサイトの木々の間にロープを張り巡らせ、たくさんの手作りの造花を飾り付けたり、大きな鏡をウエルカムボードにしたりするなど、「自然と一体化した雰囲気」の会場に仕上げ、新郎新婦のほか、親族・友人ら30人が集まった。濱島さんは、「何もない空間に装飾をするのは難しいと実感したが、生花店やアートディレクターの協力ですてきな空間を作ることができた」と話す。

 料理は、とよおか旅時間(豊丘村神稲)の協力で、地元豊丘村産のナスやこどもピーマンなどの野菜を使ったバーベキューのほか、2019年にスペインで行われたパエリア大会日本代表として出場した、同キャンプ場管理人の今井寿人さんが自慢のパエリアを振る舞った。

 当日は、新婦の伊藤美夢(みゆ)さんらが新郎の椋(りょう)さんに向けたサプライズも演出。椋さんは「キャンプに来たつもりが、目を開けると仲間がいて、いろいろ準備されていて、うれしかった。いい思い出になる」と思いを話す。濱島さんがデザインしたウエディングドレスを身にまとった美夢さんは 「やっと話せる日が来た。新郎も喜んでくれて良かった」と胸をなで下ろした。

 濱島さんは「晴れて良かった。キャンプ場が結婚式の会場にも使えるという意味で注目してもらえれば。地元の人にはもちろん、南信州は長野県の中でも行きにくい印象がある。すてきな場所があるのを県外の人にも知ってほしい」と意気込む。

 第2弾の結婚式も計画中だという濱島さん。「今回は事業のプロモーションとしてのイベントでもあり、プロモーションビデオを制作して飯田下伊那の自治体などにアピールする」とも。

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