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泰阜村「稲伏戸あじさい園」 地区住民で育てるアジサイ1500株見頃に

アジサイの色を紹介する林銀一さん

アジサイの色を紹介する林銀一さん

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 「稲伏戸(いなふしど)あじさい園」(泰阜(やすおか)村稲伏戸)のアジサイが現在、見頃を迎えている。

「あじさい園」斜面上からの眺め.

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 2000(平成12)年ごろから同地区の吉澤茂さんがアジサイを自宅の畑へ植え始め、2006(平成18)年には同地区「老人クラブ」が主体となって、隣接する竹林を整備しアジサイ園の面積を増やしたという。同地区在住で土木業に携わる林銀一さん(82)は重機を扱えることもあり、当時から同クラブの応援に入った。

 2007(平成19)年には同地区住民が協力しアジサイの手入れを行い、2008(平成20)年には長野県で実施する「地域発元気づくり支援金」を活用し、あずまや、休憩所、トイレを設置した。林さんは「30センチのアジサイの苗木より下草が先に伸びるので、最初の5年が特に大変だった」と振り返る。

 現在は、茂さんの息子、吉澤康隆(やすたか)さんが中心となって、同区民と共に手入れを続ける。林さんは「17、18人で行う草刈りを、皆で協力して年2回で済むようになった。花摘みを年1回行う」と手入れの様子を紹介する。

 7月10日ごろから、青色系や赤色系、白色系の1500株ほどのアジサイが見頃を迎えている。7月13日に飯田市内から訪れた男性は「昨年は早い時期に来たので、今年は『今が見頃か』と思い出して訪れた。薄紫色のアジサイが美しい」と話す。岐阜から訪れた女性は「一昨年から毎年訪れている。斜面に咲いているので広く見渡せてきれい。花の周りを『がく』が囲むようにして、真ん中に小さな花があってかわいい」と話す。

 「今年の見頃は7月21日・22日ごろまでと思われる。ぜひ、お越しいただければ」と林さんは来園を呼びかける。

 入園無料。

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