7月7日に長野県消防学校(長野市)で開かれる「第66回長野県消防ポンプ操法大会」に向け、飯田市消防団第9分団(山本)の自動車班が訓練を重ねている。
同分団は6月16日、泰阜総合グラウンド(泰阜村)で開かれた「飯伊消防ポンプ操法大会」のポンプ車操法の部で優勝。同班として初めての県大会出場を決めた。山本地区の杵原学校(旧・山本中学校)グラウンドで週3回、本番に向け練習を行っている。
ポンプ車操法は、指揮者、1番員、2番員、3番員、4番員の5人で構成。指揮者の指示で、約50メートル先の2つの的に向かってホースを伸ばし放水。的が倒れるまでの早さや俊敏性、安全性などを競う。
「県大会出場メンバーは分団内各班からの寄せ集め。団員不足のため自動車班所属の団員だけではチームが組めない状況」と肥後宗貴(のりたか)分団長。初めてポンプ車操法に出場する団員もいたことから、一からチーム作りをしていったという。
肥後分団長は「飯伊大会は会場に到着した消防団から順番に競技を実施していったため、閉会式がなかった。県大会出場の連絡をもらったときは涙が出てきた」と振り返る。県大会当日、1番員を務める佐々木喬太郎さんは「優秀な選手に贈られる番員賞を狙って頑張りたい」と意気込む。
小型ポンプ操法の部には豊丘村消防団、ラッパ吹奏の部には下條村消防団が、飯伊地区代表として出場する。