飯田市が7月1日、将来的な地域通貨の導入を視野に、事業やイベントなどに参加して付与された「地域ポイント」が実際の買い物に利用することができる取り組みの実証実験を始めた。
飯田市が行う健康教室、フレイル予防サポーター養成講座、フードドライブ、風越トレイルマラソン大会など地域ポイント付与事業に参加すると、民間で発行している「ふくまるくんカード」にポイントが付与される仕組み。「ふくまるくんカード」は主にキラヤなどの加盟店で100円につき1ポイントがたまる「ポイントカード」で、現金をチャージして電子マネーとしても利用できる「プリペイドカード」機能も備える。飯田市内で2万3000人、飯田下伊那全体で3万6000人が加盟しており、この地域ポイントが「地域通貨」として地域内の経済循環とコミュニティー活性化にもたらす効果を検証するには十分な利用者があるため同カードを使っての実施となった。
7月1日現在37店の加盟店があり、地域ポイント1ポイント1円での買い物の支払いに充てることができる。加盟店も随時募集している。実証実験スタートキャンペーンとして「ふくまるくんカード」を持っている市民には地域ポイント300ポイントが7月中旬以降に自動付与される。「ふくまるくんカード」を持っていない人は市内の加盟店か商業観光課の窓口で申し込む。
実証実験期間は12月31日まで、地域ポイントの有効期限は2025年1月31日まで。