「令和5年度いいだ女性起業家養成講座」終了報告会が5月9日、丘の上結いスクエア(飯田市東和町)2階のムトスぷらざで行われ、受講生18人のうち9人が事業計画を発表した。
同講座は昨年11月から今年3月までに全5回開講。「柔軟な働き方の推進」「女性活躍の推進」に基づき、行政が女性起業家を支援する形で行われた。冒頭に、受講者が佐藤健飯田市長から修了証を受け取った。事業計画の発表では助産院や片付け事業、ウエディング事業、無人花屋、勝手に観光大使プロジェクトなど南信州ならではの多彩な事業が発表され、参加者からは多くの質問や応援メッセージが飛び交った。
2021年度「飯田市起業家ビジネスプランコンペティション」で入賞した経歴を持ち、フルオーダーの結婚式事業を発表した服飾デザイナーの濱島由香さんは「プレゼンテーションは緊張した」と感想を話す。コロナ禍で結婚式の在り方が多様化し変化したのをチャンスと捉え、海外のような、おしゃれで開放的なガーデンウエディングが飯田でできればという思いで事業を考えたという。7月末に豊丘村で行う結婚式は行政と民間共同で南信州ウエディングプロジェクトを立ち上げ進行中だという。濱島さんは「この事業のプロモーション的なイベントになり、初めての試みで手探りでの状況だが、限られた時間の中で丁寧に進めていきたい。ワクワクしている」と事業への期待を込める。講座に対しては、「いろいろな仲間からアドバイスや具体的な手法を学べ、大変勉強になった」と振り返る。
講評で佐藤市長は一つ一つの事業に対し質問を投げかけ、今ある課題などを引き出し、
それぞれにアドバイスをした。佐藤市長は「それぞれが個性に満ちた事業で、今後も講師の田辺さんのフォローを受けながら地域に貢献しつつ、自身も幸せになるような起業を実現してほしい」とエールを送った。