飯田市美術博物館(飯田市追手町)の「長姫の江戸彼岸」が4月3日、満開を迎えた。
昨年より11日遅い3月31日に開花し、昨年より7日遅い4月3日に満開を迎えた。樹齢450年といわれ、高さは20メートルあり、長野県の天然記念物に指定されている。飯田藩主家老、安富家の敷地跡にあることから「安富桜(やすとみざくら)」と呼ばれ同市民から親しまれている。
4日の夜は開花と満開を待ち望んだ花見客が、カメラを片手に訪れる姿が続いた。市内からライトアップの様子を見に訪れた女性は「幻想的。花からはかれんさを感じる、全体の姿からは寒い冬もじっと耐えた迫力を思う」と桜を見上げながら話す。
5日に市内から訪れた女性は「毎年きれいに咲いてくれてありがとうという気持ち。隣に咲いている山茱萸(サンシュユ)とのコントラストが美しい」と満開の花を眺める。桜の満開を受けて、花見に住民や観光客が多く訪れ、眺めたり記念撮影をしたりして楽しんでいる。
開花に合わせて4月10日までの10時~16時、同館敷地内で「桜観光フェア」を開催。同市内などの和洋菓子店の「季節の和菓子」販売と観光案内を行う。夜間のライトアップは18時15分~21時30分で、4月12日ごろまでを予定する。